異常な部活動に喝!

7月, 2011 のアーカイブ

吹奏楽地区予選大会の結果から

先日の日曜日に

吹奏楽の地区予選大会がありました。

息子の母校の中学校は新しい顧問がマーチングに力を入れ出したことからレベル低下が著しく、とてもその先の県大会には行けないと思っていました。
ところが、予想に反して「金賞」をとり、次の大会へ駒を進めることとなったのです。
私は大会のことを昨日知ったため、当日聴きに行くのを逃してしまいました。本当に残念です。だから演奏を聴いていないのであまりハッキリしたことは言えないのですが、多分この春に生徒たちが顧問に要求した「座奏に専念させて欲しい」という願いが聞き入れられた結果、生徒たちの気持ちに変化が生まれたのではないかと想像しています。

一方、それまで必ず金賞をとり、毎年県大会に出場していた学校が2〜3校残念な結果となってしまいました。これも驚きでしたが、それらの学校は皆この春に顧問が移動になった学校だったのです。

部活動が学校単位で行われ、その指導者は必ずその学校の教師がやるというシステムでは無理があることが今回も証明されたと思います。

中学校は教師の移動が頻繁で、早ければ2〜3年で移動になってしまいます。そして折角部活動がスムーズに進み出したと思ったら、顧問が変わってしまいまた最初から創り直すようなことがどの学校でも起きています。

まったくもったいないハナシだと感じています。

活動の場が学校であってもいいですが、指導者はある程度長期に渡って指導してくれる人にやってもらうのがいいのではないでしょうか。

できれば学校単位の部活ではなく、地域社会が支える「文化活動」として定着してもらいたいものだと思います。

日本の女子サッカーが快挙をなしとげ、にわかに底辺の拡充を望む声が出てきましたが、現状では無理。本当に無理です。
なぜなら中学校・高校に新たに女子サッカー・チームを作ることは至難の業だからです。
誰が教えるか—-という問題以前に、女子がサッカーをする場所がどの学校でも確保することは困難でしょう。 新たにサッカーコートひとつ分のグラウンドを用意できる学校なんてまずありません。

女子サッカーの裾野を広げようというかけ声は簡単ですが、実現は絶望的な状況にあります。
学校単位のクラブ活動はここでも障壁をつくっているのです。

本当に子どもたちの心身の発達を願うなら、中学校の部活のシステムそのものを変えることを検討すべき時期ではないでしょうか。

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なでしこJAPAN 優勝! でも・・・

ワールドカップ 女子サッカーで

「なでしこ JAPAN」が快挙を成し遂げました。サッカーのワールドカップというのは、他のスポーツのワールドカップとはちょっと違います。
なんといっても競技者人口、出場国数、国際的人気度などが圧倒的です。
このワールドカップで優勝するというのは、サッカーを知っているひとは分かるでしょうけど、本当に「とんでもない」ことなのです。

自分が生きている間に日本のサッカーが、その頂点に達するとは夢にも思いませんでした。
私はナショナリストではないので、いつも日本を応援するとは限らないのですが、「なでしこ」達の戦いぶりを観ているうちに彼女たちを応援したくなりました。私のような人間も多いかもしれませんね。
彼女たちの健闘を大いに讃えたいと思います。

でも手放しで喜ぶわけにはいきません。

まずは今朝の新聞「信濃毎日新聞」の記事を紹介しましょう。

『(略)「15年に競技人口を30万人にする」という普及面は進んでいない。日本協会によると、10年後の女子の登録者数はやく3万7千人。02年度の約2万5千人から増えたとはいえ、目標には遠く届かない。中学校に女子サッカー部が少なく、小学校でサッカーを始めた子どもたちの受け皿が少ないという問題も、なかなか改善されない。」

ということです。

また、別の記事「元川悦子のサッカー世界標準」では次の事実が述べられています。

『米国の競技人口は約400万人。女子の習い事として完全に定着している。』
またジェフ千葉レディースU−18コーチの小林美由紀さんの言葉を引用し、
『 米国ではジュニア、中学、高校、大学と各年代のチームに専属コーチがいて、女の子でもきちんとした指導を受けられる。(中略)日本の場合は専属指導者もわずかだし、特に中学年代のチームが少ない。小学生の時に頑張っていた女子選手がサッカーを断念せざるを得なくなるのは大きな問題。』

と指摘しています。まったく指摘されている通りだと思います。

だから私は言い続けているのです。

学校主体のクラブ活動は基本的に無理がある——と。
日本が小学校から少なくとも中学校に対して、あらゆるスポーツ、文化活動の専門指導者をすべての学校に配置させるくらいのことをしない限り、学校の部活頼りの活動は どうしても無理が生じてきます。

ひどい場合には
「今度ウチの子の学校にはあの優秀なセンセイが来てくれた。そしてあの ダメダメ教師はあのライバル校に行ったぞ。やったね! これでウチの子の学校が有利になった!」
なんて会話が親たちの間でかわされるのです。

これが大人たちが子どもたちを思う言動でしょうかね? 基本的に間違っていないか?

息子が通った中学は生徒数が1000人もいる学校だったのに、なんと陸上部がなかったのには驚きました。
陸上競技はスポーツの基本中の基本じゃないですか! それがない。。。
理由は単純で「面倒をみれる教師がいない」からです。他の部のように一人の教員が一つの部全体を視れる ものとは違い、短距離走、中距離走、長距離走、走り幅跳び、高飛び、砲丸投げ・・・など様々な競技を一人の教員が面倒みることは不可能なのです。だから学校は「やりたくない」のです。陸上部一つに何人もの教員を配置させることは事実上できないと考えるからです。

企業主導のクラブも限界があります。
企業の業績が悪化すれば、まっさきにクラブ活動はリストラされるでしょう。現実に多くのクラブで起きていることです。

だから何度でも言います。
クラブ活動は 「地域社会が支えるべき」 なのです。
自分の子供が頑張っている競技や文化活動を、親たちが支援しようとする気持ちが活動の基本になります。地域社会が優れた指導者に来ていただき、長期の年数に渡って指導してもらうのが一番です。

旧ソ連邦のように国家がカネを出し、優れた人材を発掘してその子に最高の環境を与えるといったことは、この国ではもはや無理でしょう。共産党政権にでもならない限り、そんなことはできません。自民党時代から続いている「地方への丸投げ」と「自己責任論」が幅をきかせているからです。(その一方で地方が独自の取り組みを行おうとすると、圧力をかけてくるんですけどね。)多くの日本人がそれを納得して支持しているのだから、この状況は変えることは無理でしょう。

だったら、もう国にも地方にも頼らず、自分たちの地域の教育は自分たちで守るようにするしかありません。

私たちの大事な大事な子どもたちの未来を考えて、学校任せ、教師任せ、企業任せはやめて新しいシステムを地域住民が考えていくべき時代になったのだと思います。

部活のやり過ぎは子供たちの可能性を狭める

今日も猛暑。

今年初めてプールに行って泳ぎました。以前なら息子と一緒に出かけたものです。でも息子は吹奏楽の練習のため今日も学校。。。ま、もう高校生なので私も少しずつ 「子離れ」 しないといけないのでしょうけどなんとなく寂しさはあります。

泳いでいてふと思いました。
息子は小学校の頃、クロールができました。ところが中学校でいつの間にかクロールで泳げなくなり、平泳ぎばかりになってしまったのです。学校の体育の授業だけではなくて、親と一緒にプールに来るようなことが時々あったなら、水泳だってちゃんとできたはず。
中学校の吹奏楽の部活で彼はひとつ能力を削られてしまったのです。

足も速かった。
中三で100m 12秒台で走っていたのです。指導者について少し練習すれば、陸上競技大会への出場だって可能だったかもしれないのです。でも吹部の練習ばかりやらされていたため、その能力も捨てるはめになりました。

中学生くらいの時にこどもは大きく伸びます。
その時期に多くのことを学ばせないで、一つのことばかりに集中させることは子供たちにとって有害無益!

ひとつのことに集中することで、子供は伸びるのだと思い込んでいる大人たちがとても多いことにショックを受けます。子供の可能性を狭め、能力の芽を摘み取っているかもしれないことに気づいて欲しいと思います。

部活でやっていること以外の分野で、とんでもなく素晴らしい才能を発揮できるかもしれないのに、大人たちが非常に近視眼的になりかつ視野が狭くなることによって 子供の能力をスポイルしてしまう危険性はとても大きいのです。

息子は明日も吹奏楽の練習。
ちょっと異常じゃないかな、いくら高校生といっても。
でももうこの件に関してはこどもに判断を任せています。親としては部活のために成績が落ちることには決して肝要ではないことは伝えてあります。
仮に成績が平均以下に落ちたら、事実上部活は続けられません。なぜなら部費を親が払わないからです。

吹奏楽のために今の高校へ入れたのではありません。
親もけじめをつけないといけませんよね。

とにかく中学生は部活をやりすぎてはいけません。幅広い教養と知性を養うためには、少なくとも週末くらいは家族との関係を大事にし、様々な学習を行うべきです。学校や自宅を離れての学習の場なんて、いくらでもあるのですから。

正常な部活ってなに?

中学校の部活が

● 勝つことを目的とせず
● 自由な入部退部が行われ
● 過度な練習にならない

ことを担保されるなら、中学校の部活を否定しません。

しかしながら今の親たち、教師たちの対応を見る限り、それらが担保される可能性はほとんどないと思います。
「過度な練習」というのは、毎週土日の練習や平日も18時を過ぎての活動ということになると思います。
そのように言う理由はいろいろあるのですが、睡眠と食事に焦点を当てます。

子供たちの夕食は夜7時までに済ますのがいいのです。その後は一切食べずに10時までには寝るようにすべきだからです。実際には母親も働いている家庭が多く(我が家もです)、夕食が7時までに摂れる家庭というのは少ないかもしれません。でも理想を言えば7時までに終えてもらいたい。

中学生の睡眠時間はなにをおいても8時間は確保すべきです。ある大脳生理学の先生は大学を受験する高校生に対しても「8時間睡眠」を呼びかけているほど睡眠は大事なのです。

朝6時に起床するなら夜の10時には床につく必要があります。寝る時刻というのは、理想的には食後3時間以上経ってからです。だから夕食は7時までに終わらせることが理想なのです。

諸処の事情でそれらは困難であることは十分分かっています。我が家でもそれはほとんどムリでした。でも最初から「無理だ」と言わないで、出来る限りの努力はしてもらいたいと思います。

そのような理由で夕方6時を過ぎての部活は「過度」であると言わざるを得ません。

また土日も一日練習というのは明らかにやり過ぎです。最大認めても半日だけにすべきでしょう。土曜日と日曜日の両日練習は基本的にはあり得ないハナシです。
家庭内の仕事
家族との対話
勉強
のための時間を考えたら、そんなことできるはずはないのです。

一日練習が良くないのも理由がいろいろありますが、これも食事に限って論じます。

一日練習だと弁当を持たせることになります。たぶん必ずと言っていいほど油料理が含まれます。使う油は大抵菜種油などリノール酸の多い油だと思います。この油は酸化しやすいのです。また多くの家庭で用いている油は「圧搾法」で抽出されたものではなく、「溶剤抽出法」のものです。中には「圧搾法」の油を生活クラブなどで得ている家庭もあるかと思いますが、スーパーで売られている油はほぼ確実に「溶剤抽出法」の油です。この油は抽出過程で「トランス脂肪酸」をつくります。これが身体に悪いことは今や常識ですね。
マーガリンにも当然多く含まれます。ショートニングはトランス脂肪酸の固まりなどと言われています。こういうものを多く子供たちに与えていると、将来的に大きな健康被害を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。
アメリカではトランス脂肪酸は規制対象のようですね。

野菜を多く弁当に入れたから大丈夫ということにはなりません。
野菜炒めなら好ましくはないのです。
生の方がいいのですが、暑い時期には腐り出すかもしれません。それも危険です。

高校では給食がないので、ほとんど弁当持ちとなるでしょう。毎日のことなので、時々適当な内容の弁当になってしまうこともありますね。これはいたしかたないことだと思います。弁当にばかりこだわってもいられないのが実情ですから。

でも中学生はムリにやらなくてもいいことのために、質の劣化したものを食べなくてはならない理由なんてありません。

全国各地で小学校・中学校の給食の内容を良くしようという運動があります。できるだけ「地産地消」とし、安全な食材を新鮮なうちに、あるいは温かいうちに子供たちに食べさせようとしています。
こどもたちの健康を考えれば当然の行動でしょう。

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