異常な部活動に喝!

ワールドカップ 女子サッカーで

「なでしこ JAPAN」が快挙を成し遂げました。サッカーのワールドカップというのは、他のスポーツのワールドカップとはちょっと違います。
なんといっても競技者人口、出場国数、国際的人気度などが圧倒的です。
このワールドカップで優勝するというのは、サッカーを知っているひとは分かるでしょうけど、本当に「とんでもない」ことなのです。

自分が生きている間に日本のサッカーが、その頂点に達するとは夢にも思いませんでした。
私はナショナリストではないので、いつも日本を応援するとは限らないのですが、「なでしこ」達の戦いぶりを観ているうちに彼女たちを応援したくなりました。私のような人間も多いかもしれませんね。
彼女たちの健闘を大いに讃えたいと思います。

でも手放しで喜ぶわけにはいきません。

まずは今朝の新聞「信濃毎日新聞」の記事を紹介しましょう。

『(略)「15年に競技人口を30万人にする」という普及面は進んでいない。日本協会によると、10年後の女子の登録者数はやく3万7千人。02年度の約2万5千人から増えたとはいえ、目標には遠く届かない。中学校に女子サッカー部が少なく、小学校でサッカーを始めた子どもたちの受け皿が少ないという問題も、なかなか改善されない。」

ということです。

また、別の記事「元川悦子のサッカー世界標準」では次の事実が述べられています。

『米国の競技人口は約400万人。女子の習い事として完全に定着している。』
またジェフ千葉レディースU−18コーチの小林美由紀さんの言葉を引用し、
『 米国ではジュニア、中学、高校、大学と各年代のチームに専属コーチがいて、女の子でもきちんとした指導を受けられる。(中略)日本の場合は専属指導者もわずかだし、特に中学年代のチームが少ない。小学生の時に頑張っていた女子選手がサッカーを断念せざるを得なくなるのは大きな問題。』

と指摘しています。まったく指摘されている通りだと思います。

だから私は言い続けているのです。

学校主体のクラブ活動は基本的に無理がある——と。
日本が小学校から少なくとも中学校に対して、あらゆるスポーツ、文化活動の専門指導者をすべての学校に配置させるくらいのことをしない限り、学校の部活頼りの活動は どうしても無理が生じてきます。

ひどい場合には
「今度ウチの子の学校にはあの優秀なセンセイが来てくれた。そしてあの ダメダメ教師はあのライバル校に行ったぞ。やったね! これでウチの子の学校が有利になった!」
なんて会話が親たちの間でかわされるのです。

これが大人たちが子どもたちを思う言動でしょうかね? 基本的に間違っていないか?

息子が通った中学は生徒数が1000人もいる学校だったのに、なんと陸上部がなかったのには驚きました。
陸上競技はスポーツの基本中の基本じゃないですか! それがない。。。
理由は単純で「面倒をみれる教師がいない」からです。他の部のように一人の教員が一つの部全体を視れる ものとは違い、短距離走、中距離走、長距離走、走り幅跳び、高飛び、砲丸投げ・・・など様々な競技を一人の教員が面倒みることは不可能なのです。だから学校は「やりたくない」のです。陸上部一つに何人もの教員を配置させることは事実上できないと考えるからです。

企業主導のクラブも限界があります。
企業の業績が悪化すれば、まっさきにクラブ活動はリストラされるでしょう。現実に多くのクラブで起きていることです。

だから何度でも言います。
クラブ活動は 「地域社会が支えるべき」 なのです。
自分の子供が頑張っている競技や文化活動を、親たちが支援しようとする気持ちが活動の基本になります。地域社会が優れた指導者に来ていただき、長期の年数に渡って指導してもらうのが一番です。

旧ソ連邦のように国家がカネを出し、優れた人材を発掘してその子に最高の環境を与えるといったことは、この国ではもはや無理でしょう。共産党政権にでもならない限り、そんなことはできません。自民党時代から続いている「地方への丸投げ」と「自己責任論」が幅をきかせているからです。(その一方で地方が独自の取り組みを行おうとすると、圧力をかけてくるんですけどね。)多くの日本人がそれを納得して支持しているのだから、この状況は変えることは無理でしょう。

だったら、もう国にも地方にも頼らず、自分たちの地域の教育は自分たちで守るようにするしかありません。

私たちの大事な大事な子どもたちの未来を考えて、学校任せ、教師任せ、企業任せはやめて新しいシステムを地域住民が考えていくべき時代になったのだと思います。

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